アンナ・ティハニ: BUDAPEST A-Z

ハンガリー

アンナ・ティハニ:

BUDAPEST A-Z

展示会場所:

G2 (Ginzan Coffee 2)

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1979年ハンガリー・ブダペスト生まれのアンナ・ティハニは、子ども向け百科事典『アブラク・ジラーフ（窓とキリン）』に親しみ、この本から世界のさまざまな事柄を知りました。

20世紀後半、ヨーロッパの文化や人々の暮らしは大きく変化しましたが、ハンガリーも例外ではありません。ティハニは、自身の人間としての成長や変化とも重ね合わせ、この本を題材にコラージュ作品を制作しました。古い印刷物や写真によって個人と他者の経験や記憶を組み合わせ、シアトリカル（演劇的）で緻密な構成によるビジュアルを作り出します。過ぎ去った時代のブダペストを描きつつ、自らのアイデンティティも探りながら、人間の心の奥に潜む不安や欲望と社会の関係を炙り出します。

助成:

リスト・ハンガリー文化センター

EU・ジャパンフェスト

アンナ・ティハニはブダペストを拠点に活動するファインアートの写真家であり、数々の受賞歴をもつ。映画的な演出を取り入れた景色を構築し、視覚的な物語性をもって表現を行う。女性の自己やアイデンティティ、記憶の再構築を主題として探求している。

シリーズ《Berlin bhf.》では、ブダペストのロベルト・カパ現代写真センターおよびニューヨークのバラッシ・インスティテュートにて初の個展を開催。同作は、American Photographic Artists and Lucie FoundationのLucie Award Scholarshipに選出され、カーネギーホール（ニューヨーク）での授賞式においても高く評価された。

Aesthetica Magazine誌により「影響力のある女性写真家のひとり」として紹介され、BMWアートメイカーズ賞のショートリストにも選ばれている。国内外で数多くの個展・グループ展を開催し、その創作は高い評価を受けている。

現在は、家族の遺産、記憶のプロセス、アイデンティティをテーマとした新たなプロジェクトに取り組んでおり、非営利アート組織「ブダペスト・アート・ファクトリー」のメンバーとして活動している。