タマラ・ヤネス: COPYRIGHT SWAP

スイス

タマラ・ヤネス:

COPYRIGHT SWAP

展示会場所:

HVEN

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500 Yen off for entrance with passcode 'You see me'

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膨大な収蔵量を誇るニューヨーク公共図書館で、タマラ・ヤネスはたくさんの資料を借り出し、スキャン・収集作業を続けました。それは、著作権やオーサーシップ（著作者の著作物に対する責任や貢献のあり方）の問題に取り組むため。数年かけてスキャンデータを活用した作品が発表されます。

「著作権の交換」を意味する本作は、こうしたスキャンデータをデジタルで改変し、「自分（ヤネス）のもの」となる転換点を探ったものです。著作権を専門とする弁護士と協働し、画像がもとの状態から離れ「自分のもの」となった法的な理由の記載も各作品に付しています。

写真やアートにおける著作権の解釈にはかなりの幅があり、「オリジナル」「二次創作」「別の表現」といった問題と常に隣り合わせ。本作は、愚直にこの問題と向き合った末に生まれた労作です。

助成:

在日スイス大使館

サカエ・シュトゥンツィ基金

タマラ・ヤネスはベルンを拠点に活動するアーティストである。チューリッヒ芸術大学（ZHdK）およびニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツ（SVA）で写真を学んだのち、バーゼル芸術デザイン大学のInstitute of Art Gender Nature（IAGN）にて修士課程を修了した。その後、ベルン奨学金を受けて再びニューヨークに渡り、パブリック・ライブラリーにてリサーチを継続した。近年はPro Helvetia Kunst+の支援を受け、今夏、ニューヨーク公共図書館ピクチャー・コレクションにおける著作権制度を踏まえたリサーチを継続した。

彼女の作品は、クンストミュージアム・ザンクトガレン、クンストハウス・グラルス、ハウス・デア・エレクトロニシェン・クンスト・バーゼル（HeK）、クンストハウス・パスクァール、クンストハウス・バーゼルラント、クンストハウス・ラングンタール、シュタットギャラリー・ベルンなどで展示されている。また、ヴィンタートゥール写真美術館で開催された「Plat(t)form 15」や、ビール写真祭にも参加している。フォト・エリゼーでは、ニューヨーク公共図書館ピクチャー・コレクションとの協働による初のインスティテューショナル・ソロ展が開催された。

これまでに数多くの助成や賞を与えられ、2023年にはスイス・デザイン・アワード（写真部門）を受賞している。2019年より、F+F芸術デザイン専門学校の写真プログラムにおいて講師を務めている。